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毎日gdgdと過ごす日々


by tlunar
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最終話「Dream☆Wing~夢の在処~」

1時間SPで放送された最終回。
ただでさえ濃密な舞-乙HiMEなので、1時間こってりとやられると脳みそがパンクしそうでした。
しかも、最終回なのにネタが山ほど詰め込まれて・・・・。
アリカ、ニナ、マシロ・・・それぞれの想いにどのような決着がついたのか、半年間続いた舞-乙HiMEの最終回感想です。

----------story----------------
ハルモニウムの猛威がふるわれるヴィント市内。母との交流を経て一段成長を遂げたアリカは、ニナが本意でなく力を使っていると思い、それを止めに向かう。いっぽう、シュヴァルツによるローブ認証の接続妨害から解き放たれたナツキたち五柱は、アリカたちとともにハルモニウムを押さえにかかる。
 ほかのオトメたちの助けを受け、ニナ、ナギと対峙するアリカとマシロ。ニナからハルモニウムの力を解放しようするアリカだったが、ニナは後戻りできない。そして2人は、もう誰も止められない場所へと向かっていくことに…。
----------story----------------

最後だけにメッチャ長い・・・重いので注意!



25話からの連続だけあって、テンションが高いままの視聴でした!
落ち着いてくると、突っ込みどころや謎の部分もあるのですが・・・

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【セルゲイとニナ】
セルゲイ・・・ニナじゃダメだった?(オイ)
下品な冗談はさておいて、セルゲイはニナからオトメの資格を奪わなかったんですな、その割にはニナが安らかな顔をして寝てましたけど。
セルゲイは自らの命をかけて、ニナをハルモニウムから救おうとしたわけですから・・・ニナはセルゲイにとって一番大切な存在で間違いないとは思います、ですがそれはあくまでも娘であり恋愛の対象ではなかったと言う事なのでしょうか。
ここでセルゲイがニナからオトメの資格を奪っていたら・・・ニナにとってラストで救いは存在しなかったかもしれませんが。

【OP】
ニナはナギの「もう僕らは後戻りできない」というセリフを受けて、セルゲイのために再びハルモニウムを奏でます。
それは、ヴィントそのものをハルモニウムで破壊し全てを消し去る作戦・・・それを止めるのは、オトメを守護する役目を持つ五柱の面々(1人足りませんが)・・・最終回の特殊OPでついにナオとサラのマテリアライズシーンが登場!
分割&短縮画面だったけど。
4人でポーズを決めてのタイトルバックは素直に興奮した、五柱で物語がつくれそう・・・というか作って欲しい!!

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【ハルモニウム】
ハルモニウムによって生み出された巨大な竜巻でヴィント市を破壊しようとするニナを止めるべく、マシロと共に竜巻へと向かうアリカ。
マテリアライズしているアリカはともかく、マシロまで連れて行く必要があったかな・・・ココまで来たら一蓮托生というのは気持ち的にわかりますが。
アリカ達だけでなく、五柱も竜巻の侵攻を阻止しようと竜巻へと取り付きます・・・舞衣だけが「三つ巴」の文様なのはミコトがいるからかな?

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【ミユ】

「蒼き石は真の力を得、共に歩む主を見つけました・・・お嬢様あなたの最後の遺言を果たしましょう」

黒い谷の奥底で封印を解いたミユはあるシステムを起動させます。
「ADMINISTAR」「TRANS GLOBAL MATERIALIZE SYSTEM」
今まで蒼かった星が赤く光ると・・・隣の月に巨大なシアーズマークが展開します。
月が本体ですか「導きの蒼き星が赤く輝くとき、全てのオトメは乙式の制約を離れる」という伝説があるそうですが・・・そんな設定あるなら、もうちょっと前に示して欲しかったw
ミユの周りのシアーズマークがHiMEの印へと変わると、全てのオトメ達が「ADMINISTAR」をマスターとしてマテリアライズします。
運命の頸木から放たれる=マスターからの認証という枷から外されるという事らしい。
それは、マスターに従う事を絶対条件とする枷からオトメを解き放ち、強大な力を自らの意思で行使するということ。

オトメ達は敵対していたラウラやロザリーはもちろん、カーラやアイン、コーラル達までがハルモニウムを止めるために竜巻にとりつく事に・・・コーラルローブって飛べたっけか?
これもマスターが「ADMINISTAR」になった影響なのかもしれませんが・・・オトメ達が巨大な竜巻に取り付く様はまんま「逆襲のシャア」のラストですなw
国王付きのオトメ4名とコーラルでハルモニウムの足が止まり。アリカと五柱、ハルカとシホはヴィント城内のハルモニウム本体とナギの元へ向かうことに。

「やれやれ、ずるいなあれは・・・ルール違反だよ」

ナギのぼやきは当然ですな。
しかし、前作でもルールを破ったのはミユだったし、これもまた運命と言う奴でしょうか。

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【カルデアの参戦】
ここでガルデローベ側にまたしても援軍、今度は時期皇帝でもめていたカルデア・・・やっぱりカズヤが皇帝の座についていましたw
そして、戦艦のランチからのオトメ射出はこっちで再現されました、飛び立ったオトメは五柱の1人マーヤ・ブライスと謎のネコミミローブのオトメ(既にバレバレですがw)
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【シズルとハルカ】
ナギはオリジナルスレイブを出すことでその場をしのごうとしますが・・・いつまでも余裕の表情が出来るのは凄い、そろそろ打つ手がなくなってきてるはずなんですがね。
スレイブに対して残るのはシズルとハルカ・・・最強のタッグですな。
ハルカは「どっちが多く倒すか勝負よ」とか言ってましたが、一度に切り裂くシズルと一体ずつ叩くハルカでは分が悪いような。
アリカに「オトメは力と技と!」「コンジョーです!」と言わせたり、赤い導きの星をバックに「一網大魔神にしてくれるわ!」と見栄をきるハルカがかっこよかったので、視聴者的にはまったく問題はないですがw
その後「もぅ、訳わかんないよ」と気弱に突っ込むユキノもお約束でいいですなぁw

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【サラ・ナオ・シホ】
城の城門で待ち構えていたスレイブを相手にするのは、サラ、ナオ、シホの3人組・・・サラ今回はセリフ無しでした、ナオのエレメントは巨大な爪付きの篭手・・・糸を使わなかったのはちょっと以外、あんなゴツイエレメント使うとは。
シホはエレメントもトラウマキ人形・・・ジオングヘッドで最終回仕様、巻くだけでスレイブをひねりつぶすなど威力が上がってますw
しかし、シホのローブは個性的にも程があります、顔をモチーフに股間に般若面、首周りと髪飾りが髑髏とは・・・邪悪だw

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【アカネ・カーラ】
そして、もう先ほど射出されたオトメ二人がユニゾンキックで参戦(エヴァかい・・・)。
さっきのネコミミローブはやっぱりアカネちゃん・・・まだオトメだったんですなw
逃げ回りつづけて、ようやくやろうとした時にカズヤは攫われ、アカネはカーラに逮捕・・・任命式の途中でトンズラした代償はオトメとして新皇帝カズヤに使える事だそうで。

「あたし、まだ納得してませんから」
「ぜぇったい、エッチさせない」
「あたし、ぜったいあきらめないわ!!」

アカネ・・・いつのまにそんなエッチな子にw
・・・しかし、サラといいマーヤといい、キャラ付けは上手いですなぁ。
アカネのブンむくれた顔もかわいかったです、たしかにやりたい盛りの二人にはこれ以上無い罰則ですな。

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【ナツキ・マリア】
今回の最衝撃シーン・・・城内に突入したナツキ達の前に現れたスレイブを迎え撃ったのは・・・若返ったマリア!!
金髪+アホ毛装備とは・・・次期主人公はマリアですか?
高速移動とサーベルでの攻撃は優雅すぎます。
そのお姿は、さすが若い頃はあまたの殿方を袖にし続けたのも頷けます、お姉さまと慕う後輩も物凄かったと思いますが。

「嘆かわしい、せっかく理想的に歳を重ねたと言うのに・・・いまさら、こんな姿を再びさらすなど」

かっこいいセリフだ・・・歳を経た姿に誇りを持っているからこそ言えるセリフですね。
ただこのシーンでマリアは別に若返らなくても良かったかと思います、面白かったけどちょっと媚びすぎの演出だったかも。せっかく前回であの歳のまま、かっこいい所をみせていたのだから、元の年齢でローブ姿を披露してもらいたかった・・・胸の大きく開いたこのローブはさすがにあの年齢だと厳しいかもしれないけど。

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【ニナの元へ】
ハルモニウムのある地下通路をふさぐスレイブは舞衣とミコト、ナツキが排除して。アリカとマシロは遂にニナの元へ・・・セルゲイのために全てをかけて守ると言うニナ、そんな事をセルゲイは望まないというアリカを、ニナが放った黒い光が包み込むと、一瞬で二人の姿は消え去ります。

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【アリカとニナ】
ヴィント城の上空で二人は対峙します、ここで初めてアリカはニナに自分がセルゲイの事が好きだったと告白します。
たとえ世界全てと引き換えにしても、セルゲイを守りたいというニナ。
みんなが笑い会えるように、世界を守りたいというアリカ。
ニナもまたセルゲイが欲しいと、アリカに対してはっきりと口にしました・・・多くの人を傷つけて後戻りが出来なくなってから、ようやく言えた言葉ですけど。
二人の思いはマクロを見るかミクロを見るかですね・・・アリカがあそこまで盲目的な初恋をしたから、今のニナをわずかでも理解できるという展開は良いですね。

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【ナギとマシロ】
「皮肉だね、結局オトメ同士の戦いに世界の行く末がゆだねられたわけだ・・・まぁ契約は解除されたらしいから、僕らは見学するしかないけど。」
「いや、アリカにだけ戦わせるつもりはないぞ。ハルモニウムを止めろ!ナギ」

マシロは短剣でナギを脅しますが。ナギは拳銃を使えるんですよね。
もし、オトメとマスターの命が共有している状態であれば、ナギはマシロをためらいなく殺していたような気もします・・・

「ボクはこの世界を普通の姿に戻そうとしているだけだよ。君だって変だと思うだろ、オトメを犠牲にして、科学を封じられて。」
「コイツのせいで世界は一度滅んでいるけどさ・・・今度はボクがちゃんと面倒をみるよ、失敗しないようにね。」


最終回にきて、ようやく明かされたナギの胸のうち。
世界を滅ぼす程の力を使い、現時点で世界を支えているオトメシステムを破壊し自分が管理する世界を作る。
簡単にいうと世界を混沌へと導く事、悪役としては平凡な目的ですが、現在のオトメというシステムが矛盾を孕んでいるものだけに、これに反発するのは難しいですね。
ナギのそれに対するマシロの反論は、科学も開放し、オトメもいつか無用の存在にする、でもそれは誰かに強制される物ではないというもの。
手に入れた力の開放が誰かに強制されてできるかできないか・・・こういった戦争モノのアニメでは良くあるロジックですが、現実には無理だと思っていても・・・やはり信じたくなりますよね、人の善意を信じていつかきっとそういう日がやってくるとする方を。
マシロが進む道は長く険しく、いつになったら実現できるかもわからない道で、その間にも現実に押しつぶされる悲劇は繰り返しおこります。
ナギの道は、行く末は明確で、誰かに管理されているという事実を除けば短時間で、管理者が望む世界を実現できます。

どちらが正しいか正解なんてでない問題なんですけどね・・・。

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【アリカとニナ】
「どんな無茶な夢でも信じればかなう・・・ううん、かなうと信じて進まなきゃ、何も起こらないんだよ!」
「・・・それは、あなたが本当にくじけたり、過ちを犯したことがないからよ」
「そんな事無い!間違えたらまた一生懸命考えてやり直せばいい!!それでまた前に進めば良いんだよ!」
「でも、もう遅いのよ・・・・全てが!!」

宇宙空間でのアリカとニナの戦い、ニナを動かしているのは「もう後戻りは出来ない」という自覚、自分が犯した過ちはけっして許される物ではない、取り戻せるものではないと思っているから。
アリカは、それでもいつかきっとと信じる事、夢を持って前に進むことが大切だといってニナを救おうとします。

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「どうして?・・・どうしてあなたはいつも、あきらめないのよ!!」
「・・・あたし馬鹿だし、何も知らない。でも、もっと、もっと知りたいよニナちゃんの事。だからもう一度いっしょにに始めよう?ね、ニナちゃん・・・。」
「もっと、いろんな事話せばよかった・・・エルスとも、アリカ・・・あなたとも・・・」

どんなときもあきらめないというのは、アリカが最初からもっていた行動原理です。
それは、様々な経験をして、いくつかの挫折を経てしっかりとしたアリカの支柱になった、だからニナの心を捕らえたのではないでしょうか、不可能と思える道を前に進み続けたアリカだからこそ説得力を持ったセリフでしょう。
ニナはアリカを受け入れようとします。
もしかすると、ニナが命を自ら断つんじゃないかとヒヤヒヤしましたが・・・

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【漆黒の金剛石】
漆黒の金剛石、それは世界を一度滅ぼしたハルモニウムがもたらした恐怖と憎悪、絶望によって真白なる金剛石が黒く染まった物。
まるで、その時をなぞるようにニナにハルモニムからの絶望の記憶が流れ込み、ハルモニウムの力でニナのローブが変貌します。
それは、巨大な羽を生やし、大剣を手にしたオトメの姿、1期OPに出てきたあのシルエットです。
こうなるだろうと予測はしていたものの、ニナが苦しんでいる様子は胸が痛くなりました・・・ナギは上手くいけば自分で世界を変え、最悪でもハルモニウムによって世界が変わると考えていたみたいです。
自らの命すら意に介さない改革者とは、迷惑極まりない存在だなぁ。

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【ハルモニウム】
ハルモニウムに支配されたニナは人への憎悪ゆえか、アリカの事など目にもとめずにその力を解放し、エアルそのものを標的にします。
地下でハルモニウムに近寄る事もできなくても、けっしてあきらめることのないマシロの想いを受けたアリカは、遂にニナを攻撃する事を決意します。
蒼天の青玉、エレメントエキスパンション「Sword Of AKATUKI」・・・サンライズの大剣ポーズからの全力での吶喊。
それはハルモニウムの攻撃を真正面から切り裂くと、そのエレメントを砕きます。

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ここのシーンは、悪の力に取り込まれた味方の開放というシークエンスのお手本みたいなつくりでした。
アリカの決意、地上でのマシロの想い、そしてその想いを乗せた一撃で相手の力の源を破壊して開放する・・・ニナの背中にあった皮膜の翼が金色の羽になって消えたのも、ニナが「ありがとう」という言葉とともに落ちていったのも、非常にいいシーンだったと思います。

アリカがニナを止めるために、刺し貫いたのかと思ったのですが・・・エレメントを砕いただけでした・・・

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【戦いの終わり】
エピローグへ向けての、最後の展開。
アリカがニナを倒した事でハルモニウムはその活動を停止します。ナギの指輪の貴石は白い輝きを取り戻し、ナギは条約機構によって逮捕されます。
セルゲイはガルデローベで治療を受ける事になり、ハルモニウムはナツキによって破壊され、ミコトの手でオルガンが分解されてエアルから消滅する事になりました。
アリカは落ちていくニナを追って大気圏へと突入、大気との摩擦でニナを捕まえた時にはローブは全て剥がれ落ちていました、二人は裸で抱き合ったまま落ちて行きます。
・・・なんで燃えないのかとか言うのは野暮というものです。

導きの星からは赤い光が消えて、再び蒼に戻りましたが、オトメ達はまた乙式の制約を受けるようになったんでしょうか?

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【エピローグ】
ナギが生きてたり、マシロが車椅子だったり、フロリンスのシャルル王が恨めしそうだったり、晶が舞衣が戻ってきててむくれていたり、イリーナがパールに進級していたりと、いろいろと見所というか、小ネタが多い後日談。
大気圏から無事に戻ってくるのも舞-HiME主人公のお約束みたいでw

そして、マシロ、アリカのそれぞれの結末へ。
初心貫徹というか、ヒマワリ城をマシロはあきらめていなかったんですなw
ヴィント市が復興途中のさなかにヒマワリ城を完成させ初心表明をおこなったマシロ。
前回の就任式の時とはちがい、賓客こそ国王達呼んでいたものの、正装ではなく平服で挨拶をし、中庭に席を設けただけの簡素な式典はマシロの成長の証だと思います。

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生まれ変わったヴィント城を見上げて
「まだじゃ、これからなのじゃ・・そうじゃろ・・・ミミ」
涙を拭きそう誓うマシロ。

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城へと向かうマシロを追いかける途中でガルデローベを振り返り
「あたしの夢はここにある、だから見てて・・・・エルスちゃん、ニナちゃん」
と友人に誓うアリカ。

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そして、人里はなれた森の中にたたずむ古城。
その一室で目を覚ますセルゲイ・・・記憶を無くした彼の横には髪を切ったニナの姿。

「・・・君は・・?」
「私はニナ・・・ただのニナよ」
「ニナ・・・」
「初めまして・・・セルゲイ・・・」
「それが・・・ボクの名前?」
「あわてないで、ゆっくり始めましょう・・・もう一度、私達で・・・」

多くの人を傷付け、殺したセルゲイとニナが最後まで生き残っている事に、反感を持つ人も多いかと思います。
ニナとセルゲイが死んでしまう結末というのも当然考えられていたと思いますし、物語としてはそちらの方が自然だったかもしれません、私も何度もニナが死んだと思いましたし、死んでないと分かって多少なりともがっかりしました。

しかし、ニナのこのエンディングを見て凄く嬉しく思いました。
アリカやマシロが追い求めていた夢をあきらめず、そのスタートラインに立つ事ができた以上、ニナの夢もまたかなえられることが物語として重要なのではないでしょうか。
けっしてニナとセルゲイの罪が消えるわけではないでしょう。アルタイやハルモニウムに侵略された国の人に二人が生きている事が伝われば、真っ先に報復の対象にされるような事をしてきているわけです、そういった罪の意識を背負いながら、セルゲイが目覚めるまで独りで見守り続けたニナの心境をおもうと胸が締め付けられます。

そんな状態であっても、やり直す事ができるということ。
アリカの言ったように、一生懸命考えて、それからまた前に進むということ・・・それが「夢」を持つという事であり、そうする事が大切なんだというのがこの舞-乙HiMEという作品のテーマだったと私は思ったからです。

セルゲイの写真が入れられていたニナのペンダントにアリカやエルスと一緒に写った写真が入っていた事。
それは、ニナにとってその写真が大切な想いが篭ったものであるという証です。
このペンダントがニナの机に飾ってあったこと、それが見えた時に私も「ああ、このエンディングで正しかったんだ」とそう思えました。

まだまだ、3人の行く末にはたくさんの障害があるでしょうが、それでもこの3人は前に進むことができるだろうと思わせてくれるいいエンディングでした。
半年間の物語の締めくくりとして、すごく綺麗にまとまったと思います。

舞-乙HiMEのスタッフの皆さん、半年の間楽しませてもらいました、ありがとうございます、そして本当にお疲れさまでした!!

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と思ったら・・・・舞-乙HiMEのOVAの製作が決定してたーー!!!

まだ舞-乙HiMEの世界を私はまだ見続けることができるみたいです・・・信じれば夢はかなうって事でしょうかw


【参照リンク】
ガルデローベOfficial Webサイト「乙女の放課後」
by tlunar | 2006-04-01 13:00 | 舞-乙HiME