毎日gdgdと過ごす日々


by tlunar
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映画「ザ・マジックアワー」を観てきました

久し振りに映画館へ足を運びました。
ちょうど春映画の終り頃で、ヒット作も今ぐらいの時期になるとゆっくりと座ってみることができます。

本作は三谷幸喜監督の4本目の作品です。
見どころは、日本最大のスタジオに作られた街丸ごとひとつ分のセット。
前作ではホテルでしたが、今回はそれが一回りスケールアップしています。

物語は三谷監督らしい、騒ぎが起きて、それに巻き込まれた人たちが、ほんの少しだけよい方向に進み始めるという基本に沿ったものでした。
でも、正直言ってこの作品ほど見ているのが苦痛な作品もなかった・・・よっぽど途中で席を立とうかと思いました。




映像は良かったし、セットとは思えない舞台もよかったです。そこかしこに盛り込まれた小ネタも面白かったし、役者は生き生きと芝居をしていたし、伏線の張り方とその回収(特に主人公の村田と彼が憧れた映画俳優高槻との遭遇シーンと、マジックアワーの解説はすごく良かった)もエンディングに至るまでの、一気呵成の流れも申し分ありませんでした。

ただ、唯一この映画のキモとなる「村田が騙されて、伝説の殺し屋を演じる」という部分への誘導がどうしても気に入りませんでした。
主人公の村田は、演技が濃いので誰にも知られていない三流役者ではありますが、映画が好きで、裏方にも人望があり、映画界に知り合いも多い、良い意味での映画役者バカです。
そんな彼を、もう一方の主役格である備後はダマして演技させます。
映画が好きで、自らを必要として、主役として取り上げてくれた監督と作品を良い物にしようと、文字通り最高の演技でやり遂げる村田と、その濃い仕草と、切り替えのギャップが序盤の面白さなのだと思います。
今まで見たことも、聞いたことも無いような方法で進む撮影と演技は素人でも、十分に迫力と統率のとれた周囲の演技に、最高の芝居とやりたかった役が出来たと喜んでいる村田。
何回か映画館で笑い声も上がりましたが、私は怒りで笑うどころではありませんでした。真剣に役になりきり、現場の雰囲気を壊さないように気を配っている村田を笑うのは違う気がしたからです。

映画に限らず、動画の撮影にはすごく多くの人の手が必要です。
スクリーンに映る俳優と称賛を浴びる監督以外に、裏方として数多くの人が撮影を成功させるために、一生懸命頑張っています。
村田は騙されていて、スタッフの影が見えなくても、見えないところでそういったスタッフたちがいることを考えて、自分として出来る精一杯の演技を行っているだけなのです。
そういった想いを踏みにじって、村田を騙して演技させている備後という役がものすごく腹立たしかったのです。
彼が騙すことを知っていて、演技をしているという設定なら、なんの問題もなく笑えたのですけどね。

腹が立つのも映画として良いものになっているからこそ、感じられるのかもしれませんが・・・
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by tlunar | 2008-07-19 18:35 | 日々想う事