毎日gdgdと過ごす日々


by tlunar
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五輪と聖火と中国と

開催地の選定経緯からして、政治的なプロパガンダとして利用される事は明らかだったわけですが、開催まで半年を切った段階でここまで大事になるとは思っていませんでした。

世界的なイベントという事で、五輪にはいろいろな暗黒史があり、世界の頂点を決めるという大会にも関わらず、政治的な判断で4年間の想いが無になってしまうという悲劇も多々あったわけです。
古くはナチスが絡んだベルリン大会や冷戦時のモスクワ大会などがあります。

そして、久々に政治色が強い大会として開かれるのが、今回の北京というわけです。

確かに五輪は経済やインフラを一気に整える起爆剤として利用されてきました。
何しろ国を挙げてのお祭りとなるわけですから、道路と宿泊施設を整備し、会場を作り、キャンプ地としてもいろいろと用意して、街の外観などを国際基準まで高める目的で公的資金をたっぷりと使う事ができます。
中国も、格差を拡大させつつも「五輪のため」として、弱者の意見を抑えつけてきたわけです。

私は中国のバブルがはじけるのは五輪直前、もしくは開催後の中国社会の崩壊がきっかけになると思っていました。
五輪自体は、裏側や多々の不満やズレを生じさせながらも、中国という国が威信にかけて乗り切るだろうと考えていたのです。
(2007年に大阪で開催された世界陸上の運営も酷かったようですが、それを上回るものを想定していました)

しかし、まさか「チベット」がこの時点で発火するとは思いませんでした。
中国はチベットへ鉄道を通し、物理的・経済的にも実効支配権を強めていました、もちろん五輪大会時に何かデモが起きたりする可能性は考えていたでしょうが・・・結果として大規模なデモを抑えきれずに、実力行使で制圧してしまったようです。
これはおそらく、中央の意思ではなかったように思います、今の時期に天安門の再来を起こしたら、致命傷になりかねません。
ただ、軍部や地方の暴走であっても、いま公にはできませんから、中国はいつものように徹底した情報統制でこの事実をうやむやにしようとしています。

ただ、中途半端に経済を開放してしまった今、統制しきれずにポロポロと流れ出てきてしまっています。
初めて5大都市やチョモランマを登るはずだった聖火は、いまや中国の人権侵害の象徴のような扱いになってしまっています。
中国が情報を公にしない以上、聖火は北京に至るまで常に、危険にさらされつつ走り続ける事になるのではないでしょうか。

そして、大会も入場行進で「チベット」のプラカードを掲げる選手団があるかもしれません。
まだ、国としてボイコットを行う所は出てきていませんが・・・今後の情勢いかんではどうなるか予断を許さないと思います。

バブルとも言える経済成長を遂げた中国ですが、その急激すぎる解放は格差と歪をその巨躯の中に内包しています。
無事五輪は開催されるのか、政治的な道具となって黒歴史の1Pとなるのか、その時日本はどのように対応するのか、思わぬ動きがこの夏に起きる事になるかもしれません。

【参照リンク】
NHKスペシャル 激流中国 北京 怒れるニュータウン ~沸き上がる住民パワー~
昨日NHKでやっていた、今の中国に関してのドキュメント。
社会主義政治の酷さと、中国人のパワーを見せつけられた番組でした・・・マンションの自治組織のために、ビラを使った嫌がらせや、抱き込み工作、さらにはライフラインの破壊が日常的に行われるとは・・・どこの戦国時代でしょうか。
あの中で生き抜く自信は私には無いです。
いろいろな意味で中国はスゴイと思います、これが隣の国でなければどんなに良かったか。
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by tlunar | 2008-04-07 22:46 | 日々想う事