毎日gdgdと過ごす日々


by tlunar
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「ARIA」 著:天野こずえ

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遥か未来、テラフォーミングされた火星は水の惑星となった。
物語の舞台は「AQUA」と名を変えたその惑星にある、地球のヴェネチアをモデルとした観光都市ネオ・ヴェネチア。
その観光都市で女性だけが就く事が出来るゴンドラによる観光水先案内人「ウンディーネ」を目指す地球出身の少女、水無灯里(みずなしあかり)の物語。

未来らしい設定や舞台装置は出てきますが、基本はウンディーネ見習としての日常の生活や、灯里の友人達とのやり取りが、ひたすらに優しく、ゆっくりと描かれていきます。
この物語に悪人は出てきません。
舞台となっているネオ・ヴェネチアには犯罪や貧困なんかのマイナス要素がないんじゃないかと思えるぐらいに、すべての登場人物が優しく、キラキラと輝いています。
変わらない日常を描いていますが、ゆっくりと登場人物たちは成長し、ついにこの12巻(正確にはAQUAという別出版社から出ているモノがあるので、全14巻になりますが)で、灯里は夢であった一人前の「ウンディーネ」になる事ができ、物語としての区切りを迎える事になりました。

未来の架空の町における架空の職業を描いているのですが、主人公である灯里の身分が、「見習い」というためか、主人公視点には職業的な部分は少なく、どちらかといえば専門学校生とかの感覚が近いように感じます。

純粋な登場人物達が、美しい舞台で、優しい物語を紡ぐ。
ARIAはそんな物語です。

現実にはあり得ないのに、自分の気持ち次第でARIAの登場人物のように世界が美しく見えるようになるのではないかと思わせるコミックです。
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by tlunar | 2008-03-10 20:24 | BookReview