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by tlunar
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法律で人の心は動かない

布製かばんの「一澤帆布」、休業状態に (asahi.com)

最近ニュースでも出るようになってきた、布製カバンの老舗ブランド「一澤帆布」の相続争いについてです。
大まかに言うと、先代が無くなって家業を継がずに銀行員をやっていた長男が「親父は遺産をオレに譲るといっていた」と遺言状を持って現れて、家業を継いでいた三男を追い出して「一澤帆布」の実権を奪いました。三男は彼を慕ってついてきた従業員(ほぼ全員らしい)と「一澤帆布加工所」を設立して、長男の「一澤帆布」の下請けを行うことになりましたが。
その後、長男は取引額の不満から加工所の明け渡しを要求、加工所の工場は「一澤帆布」の物であったため、三男はこれを受け入れて加工所の全従業員と共に「一澤帆布加工所」から退去することになりました。
この結果、「一澤帆布」はカバンの新規生産がストップし、在庫が無くなった段階で店舗を閉めることに・・・三男は従業員とともに新たなブランドを立ち上げるために活動を行っているそうです。


法律的には長男は正しいと言うことになっております。
裁判での結果、長男は「一澤帆布」というブランドや販売権、工場などの不動産を手に入れており、三男は「一澤帆布」に関しては先代からのカバン生産の技術以外は何も相続することは出来ませんでした。しかし、法律的には「間違っている」と判断された三男の方が「正しい」と感じるのは面白いところです。
おそらく今まで親しまれてきた「一澤帆布」というブランドのカバンは、これ以降生産されることは無いでしょう、カバンの職人や取引していた銀行すらも三男を支持しているそうですから。

なんとなく、日本昔話に出てくるような逸話みたいと感じるのは・・・この舞台が京都という土地柄なのでしょうか。
実際は生臭い話なんでしょうが、三男の引き際などは職人っぽさを感じます、正直者がバカを見る、そんな結果にならないような法律って難しいんでしょうか。


【参照リンク】
一澤帆布加工所
ブログ:一澤信三郎さんを応援する会
Harukisskiss:消えゆく歴史ある職人のこだわり/一澤帆布
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by tlunar | 2006-03-07 19:04 | 日々想う事