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by tlunar
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「蒼天航路」 著:王欣太、李 学仁

b0012247_19105454.jpg 凄く久しぶりのBooks Reviewですが、今回は今月最終巻が出た蒼天航路です。
途中で原作者の李 学仁(イ ハギン)氏が亡くなってしまい、画を担当していた王欣太(キング コンタ)氏が1人で最終巻までを書き上げました。
この作品の面白いところは、通常「三国志」といえば創作部分の強い「三国志演戯」を元にして、劉備元徳が主人公となるところ、演戯では悪役として扱われている「曹操」を主人公として描いているところです。
彼が行った、現代社会に通ずるような施政の数々やその圧倒的な人間としてのあり方が、著者の持つ独特かつ迫力のあるタッチで描かれていきます。

そして、三国志を彩る数々の武将達もまた演戯とは異なる立場で描かれています。
人格者として演戯では主役を勤める劉備はやくざもののの頭領で、遊び好き、戦下手のべらんめぇ口調でしゃべる人物として描かれています。
この作品はなるべく「正史」に基づいた描写、そして語られていない所を、この作品で築き上げた人物像から想像するという作業を行っています。
実際には漫画的表現やファンタジーに類する部類も多いのですが、三国志への入り口としてはかなり優秀な部類に入るのではないでしょうか。

最期まで「曹操の死」を基準にして終わっており、曹操死後については殆ど触れられていないので、終わり方としては物足りなさを感じつつも、曹操を追いかけた物語としてはアリだと思います。

かなり画にクセがありますし、過激な表現も多いのですが・・・三国志の入り口として読んでみてはいかがでしょう。
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by tlunar | 2006-01-24 19:28 | BookReview