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by tlunar
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「蟲師」6巻 漆原 友紀

今回は漫画のご紹介。
月間アフタヌーンで隔月連載されている漆原 友紀氏の「蟲師」です。
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独特の描線で描かれた、私達とはありようの事なる命を持つ「蟲」という存在を扱う「蟲師」ギンコを主人公とした連作になります。
主人公の「ギンコ」を中心に、毎回舞台設定の異なる話が展開されていきます。
この作者の持つ世界観というか、感覚が非常に面白いです。
ただ生命観に関しては非常に厳しい視点というか、ドライな感覚を持っているので、人ではどうにもならないもの、どうにも出来ないことが良く出てきますし、結構あっさりと人が死んだりします。
ただ、単なる妖怪退治系のお話ではなく、蟲という物を通じて、人の持つ業や人と自然のあり方、生きるということはこういうことだという「一例」が示されていきます。

時代設定は、明治80年とかそういう感じの、西洋文化が入り込んでない明治時代という感じです。
舞台も、山村、漁村といった都市よりも地方がメインで、そこをある事情によって、ひとところにとどまれない主人公が、旅人として訪れるという物が多いです。
蟲という、普通の人には見えないがそこいらじゅうにいて、ただ本能によって「あるように存在している」ものと人との関わり、そしてそれらを時には払い、回避する蟲師の姿を淡々とした描写と語り口で描いています。

隔月連載というペースなので、年に1回の刊行になりますが、人気は高いようでついにこの秋にはアニメ化されるようです・・・どこまでこの作品の持つ空気を再現できるかは激しく微妙ですがw
ジブリクラスのレベルでやってくれれば、再現は可能だと思いますが、絶対に採算合わないでしょうねぇ・・・

非常に詩的な作品ですが世界感が独特なのでこの感覚になじめないと厳しいかもしれません、私なんかは、思わず蟲を探したくなってしまうのですが。
連作で1-6巻のどれから読んでも物語として楽しめますので、見かけたらぜひ手にとって読んでみてください。
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by tlunar | 2005-06-25 13:18 | BookReview