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by tlunar
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『Spirit of Wonder』 鶴田謙二

えー、すっかりGW中は更新をしませんでしたが。
別に忙しいわけでもなかったのが、悲しいところですなw

b0012247_2250843.jpg 今回紹介するのは、非常に筆の遅いことで知られる鬼才鶴田謙二氏の「Spirit of Wonder」です。
科学というよりは、SF世界の設定を基本として描かれる不思議な世界観の作品群たち、ここに収められた12本が作家鶴田謙二氏のほぼ10年分のお仕事w
しかし、その独特の世界観と絵柄は圧倒的、そしてその中で描かれる登場人物には不思議な魅力があります。

描かれる世界は20世紀初頭のヨーロッパみたいな場所だったり、水没してしまった日本の静岡あたりだったり、ただどの世界であっても、エーテル理論やら瞬間物質移動装置やらと、SF小説に出てくるようなモノを発明する科学者がいて、その理論が巻き起こす騒動が一大事件ではなく、小さな日常の出来事として描かれていきます。
特に後半に入ってからの「チャイナさんシリーズ」はまさに鶴田ワールドの魅力全開、怪しげなSF理論と精密な描写、魅力的な女性キャラクターと3拍子揃っております。

この単行本自体は8年も前のモノですが、ずっと探しててなかなか見つからなかったのですが、たまたま入った本屋さんで発見して即購入しました。
決して今の流行の絵柄でもないですし、ストーリーも万人向けとはいきませんが、この人の描く空気感は居心地が良さそうで、出てくる人たちはみなパワフル。
お年寄りの多くは、セクハラ爺さんだし、出てくる女の人はみな逞しい、若い男だけがちょっと不憫な役回りがおおいですがw
鶴田氏は現在モーニング誌上で「Forget-me-not」という女探偵マリエルを主人公にした作品を連載中です。
こちらも6年かけてようやく1巻という気の長い作品ですが、鶴田ワールドが気に入ったのなら、ぜひこちらも読んでみて下さい。
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by tlunar | 2005-05-07 23:16 | BookReview