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毎日gdgdと過ごす日々


by tlunar
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新聞週間

インターネットの広がりとともに、その存在意義を問い直されている新聞。
その新聞週間が始まりました。

学生の頃はそこまで意識していなかったのですが、新聞も読み比べる事で特色が見えてきますね。
とは言え、ネットやテレビなどの速報性と違う、しっかりと裏を取った「取材」がされている安心感は他のメディアとは少し違う部分です。

・・・と思っていたのですが。
読売新聞が久しぶりに盛大な誤報をやらかしました。

山中教授のノーベル賞受賞に絡んでのことでしょうが、1面で特ダネとして「世界で初めてiPS細胞の移植に成功」というニュースを出し、夕刊でも続報を出していましたが、1日もしない内に、取材対象の森口氏の経歴や、発表内容について疑問を呈する声がネットなどで出回り始めました。
この森口氏という人物は、さまざまな新聞でiPS細胞に関する専門家として紹介されている研究者だったようなのですが、経歴から発表したとされる論文、協力者にいたるまで、怪しい部分がゾロゾロと出てきました。
そして、3日後には読売新聞自体が訂正記事として、1面で報じた内容が「誤報」だったと掲載されました。

普段は速報系のネット記事を補足する形が多い新聞記事が、逆にネットなどにその内容を突っ込まれた形になりました。
ただ・・・今回の報道は、発表内容について1本電話をすれば確認できた内容だけに、この記事を作った記者と1面への掲載を決めたデスクの責任は重いような気がします。
しっかりとした記者がいて、責任をもった記事が出るというのがネットなどとは異なる新聞の強みなのですから、そのへんをしっかりと意識して紙面を作ってもらいたいと思います。
by tlunar | 2012-10-15 22:15 | 日々想う事