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毎日gdgdと過ごす日々


by tlunar
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終わるのは中国?それとも世界?

中国、ITソースコード強制開示強行へ…国際問題化の懸念(YOMIURI ONLINE)

去年に初めてこの話が出てきた時は、まさか本気じゃないだろうと思ってました。
まさか、世界恐慌一歩手前のこの段階で仕掛けてくるとは、さすが中国・・・抜け目が無いというか、傲岸不遜というか。

そもそも、中国という国は、ソースコードや工業デザインといった「知的財産」についての認識が非常に甘いです、「山賽」というコピー商品が出回る現状は、中国の商売に置いては普通の事なのです。
「流行っているんだから、それを真似するのは当然」
「安いものが手に入るんだから、お客も喜ぶ」
これが、中国でコピーが蔓延している原因でもあります。

国際競争では、それが通用しないため、中国も政府が抑えようとしてはいますが、そういう商売を続けていた人種ですから、根絶は非常に難しいようです。
そういう「一旦機密情報が漏れたら、取締りも難しい国」に対して、現在の企業の命脈ともいうべき「ソースコード」を開示しろというのは、横暴以外の何物でもありません。

とはいえ、世界全体がマイナス成長のなか、中国市場は数少ないプラス成長が見込まれている市場です。
それを見越しての強行とも言えます。
そして、一度中国で会社を作ってしまうと、撤退する事は難しく、いろいろと制約や難癖が付けられる事も珍しくないようです。
「中国からの撤退」を教えるセミナーもあるぐらいです。

さて、この制度が強行された場合。
・中国市場でビジネスを続けるために、ソースコードを開示するか
・中国市場には開示してもかまわない独自ソースを使った製品のみでビジネスを行う
・中国市場からは撤退する
という選択肢があるわけですが・・・どの企業がどれを選択するのか、注意しておかないといけませんね。

もっとも、外資を呼び込んでいた中国が保護貿易を進めるために、無茶を押し付けて来ているという事も考えられるわけです。
ソースコードを開示するなら、それを利用すればよし。
撤退するなら、中国企業が国内シェアを確保できる。

ここまで中国に寄りかかってきた付けが回ってきたとも言えますね。
資本主義を装ってはいますが、中国はれっきとした社会主義国家なんですから。

日本の隣には油断ならない国ばっかりですな・・・
by tlunar | 2009-04-24 20:46 | 日々想う事